白髪になる原因とセルフケア対処法
白髪は、黒い毛の間のあちこちに、まるで色を失って白く光っているように現れます。
同じ年齢でも、なぜ白髪が多い人と少ない人がいるのでしょう。
白髪とはどういうメカニズムになっているのでしょうか。
そこで今回は、白髪とはそもそも何か?白髪なるメカニズムについてご紹介をし、白髪になる3つの原因やおすすめの白髪予防法、白髪ケアのポイントなどをご紹介します。
白髪とは何か?

白髪とは、そもそも何でしょうか?そのメカニズムと共に、解説します。
白髪とは、文字通り、白くなった髪の毛のことですが、そもそも、なぜ白くなるのでしょう?
実は、髪の毛が白くなるということではなく、白く見えるようになるというのが、より正確な表現となります。
髪の毛は、メラニン色素によって、色がつけられます。
メラニンをつくる細胞が、髪の毛をつくる毛母細胞にメラニン色素を与えることで、髪の毛に色をつけているのです。
ですので、何らかの原因でメラニン色素が作られなくなると、髪の毛は色を失い、光を反射して白く見えるようになります。この状態を「白髪」と呼んでいるのです。
白髪には、休止期型と欠損期型の2通りの種類があります。
休止期型の白髪は、色素を形成する細胞でメラノサイトと呼ばれる細胞が存在していながら、メラニン色素が合成されていない状態を指し、一方の欠損期型の白髪は、メラノサイト自体が大幅に減少・消失した状態を指します。
多くの白髪は、後者の欠損期型という特徴があります。
白髪になる3つの原因

白髪になる原因1:加齢
個人差はありますが、白髪は、30代から徐々に増え始め、40代ではほとんどの人に白髪が生えています。
これらは、自然的な老化現象となります。
加齢による白髪は、髪の生えている部分の色素形成細胞が、長い時間をかけて徐々に減少し、最終的には毛根の色素形成細胞がすべて死んでしまうためと考えられています。
白髪になる原因2:遺伝
遺伝的な要因によって、白髪になりやすい人とそうでない人に分かれる傾向があります。
また、遺伝によって、10代~20代でも若白髪が出始めることもあります。
最近の研究では、メラノサイトの生存・維持・黒化に非常に重要な遺伝子の発現が、黒髪に比べ白髪では低下していることが分かってきています。
また、遺伝的な原因により先天的に色素形成に異常がある方にも、まれに白髪が発生することがあります。
また、頭皮部分の皮膚の一部が色素沈着する白斑症が発生すると、その部分が白髪になることがあります。
白髪になる原因3:精神的なストレスなど
ストレスと白髪は、密接な関係にあると言われています。
白髪が増え始めると、何かストレスでもあるの?心配事?などと周りから心配されるなんてこともありますよね。
これらは、ストレスと白髪が密接に関係しているからこそです。
ストレスなど突発的な理由により、髪が生える部分の色素細胞が突然消失したり、色素細胞の機能が急激に低下したりすることで白髪が起こると考えられています。
なるべくストレスをかけずに、穏やかに過ごすことが白髪にも大事ななことと言えますね。
白髪を予防するおすすめの方法

次に、白髪を予防する方法についてご紹介しましょう。ぜひ、実践してみてください。
白髪予防法1:ヘッドマッサージ
白髪予防効果のある育毛剤を使用し、ヘッドマッサージを行いましょう。
ヘッドマッサージは、血流が良く、頭皮が柔らかくなっている入浴後がおすすめです。
次の5ステップに沿って、実践してみましょう。
【STEP1】頭皮ケアアイテムをなじませる
頭皮全体に頭皮ケアアイテムがいきわたるように、髪を6ブロックに分けながらなじませます。
【STEP2】頭皮をマッサージする
両手のひらを使って、生え際から頭頂部まで、頭皮全体を動かしながらマッサージする。
【STEP3】頭皮をつまんで離す
両手の腹を使って、頭皮を軽くつまんだら、一定の動きで離します。
これを何回か繰り返すします。指をリズミカルに動かすのがポイントです。
【STEP4】頭頂部をリズミカルにたたく
指の腹で、頭皮を軽くつまむ。指の腹で頭頂部付近をリズミカルにたたく。
【STEP5】頭全体を軽く叩く
最後に、両手でこぶしを作り、頭全体を軽く叩く。
白髪予防法2:生活習慣を改善する
生活習慣を見直すことは、生活習慣病を予防するだけでなく、白髪を予防することにも役立ちます。
十分な睡眠をとり、ストレスをためないようにすることが大切です。
食事に関しては、髪の元となるタンパク質を含むバランスの良い食事を心がけましょう。
白髪予防法3:白髪は抜かない
直接的な白髪の予防とは少し違いますが、結果的に白髪を増やさないという視点から、白髪は抜かないようにしましょう。
白髪を見つけたら抜きたくなるものですが、抜かずに、根元からカットするようにしてください。
白髪は、加齢や遺伝的要因、精神的ストレスなどによって、色素を作る細胞であるメラノサイトの働きが鈍くなったり、消失したりすることで発生します。つまり、白髪は「成長が止まった毛」ではなく、「色が白くなった毛」に過ぎないのです。
そのため、今ある白髪を抜いても、新たに生えてくる毛の多くは、再び白髪になるということが起こります。
さらに、無理に毛を抜くと毛穴や毛根にダメージを与える可能性があり、次に生えてくる毛にダメージを与えてしまいます。
ですから、白髪は抜かず、根元からカットするようにしましょう。
白髪ケアのポイント

白髪ケアのポイントとしては、白髪染めには、様々なヘアカラーがあるので、好きな色を楽しむこともおすすめです。
また、毎日の洗髪時に使用することで、白髪を目立たなくさせるカラーコンディショナーなどのアイテムもあります。
白髪染めにはさまざまな種類があるので、自分のライフスタイルに合わせて上手に活用すると良いでしょう。
まとめ
いかがでしょうか?
白髪は、髪の色素を作り出すメラノサイトの働きが鈍くなったり、細胞そのものが消失してしまうことで作られます。
ですが、白髪があるからと悲観するのではなく、好みのヘアカラーなどで白髪を目立たなくし、毎日を楽しく過ごすことで、ストレスも軽減され、結果的に白髪予防にもつながります。
ぜひ、白髪を楽しみながら過ごしてみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。