白髪を抜くメリットとデメリット
自分の髪に白髪を見つけた瞬間、「えーっ?白髪??」ってショックで落ち込んだり、いやな気持ちになったりしますよね。
思わず、抜いてしまいたい!っていう衝動に駆られる人も多いと思います。
その気持ち、とてもよくわかります。
でも、ちょっと待って!
白髪を抜いてしまいたい気持ち、とても良く分かりますが、衝動的に抜いてしまうと、思わぬトラブルを引き起こすきっかけにもなることもあるので、まずは、白髪を抜くとどうなるのか、抜くメリットはあるのか?ということを知っていただきたいです。
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今回の記事では、白髪を抜いても大丈夫なのか、メリットやデメリットについてご紹介したうえで、白髪の対処法についてもご紹介しますね。
白髪の構造
白髪を抜くメリット・デメリットをご紹介する前に、まずは、白髪のメカニズムについて知っておきましょう。
多くの人は30代半ばから白髪が増え始めます。
その主な理由は、加齢と遺伝的要因と言われています。
日本人の多くは黒髪ですが、加齢や遺伝的要因によって、黒髪の成分であるメラニン色素を作る力が衰えていきます。
その結果、メラニン色素を作れなくなった毛根は、徐々に黒髪から白髪に変化していきます。
基本的に、毛根から白髪が生え始めると、切っても抜いても生え続けます。
白髪は、加齢や遺伝的な要因のほか、生活習慣の乱れやストレスによって生えてくることもあります。
特に、食事と睡眠が大きな要因になることが多いようです。
生活習慣の乱れやストレスで白髪が増えている場合、その要因となる食生活や生活習慣の改善、そしてストレスを軽減することで、今まで白髪が生えていた毛根から、再び黒髪が生えてくることもあります。
白髪の構造を知ると、根本的に改善することで、白髪から黒髪に戻る可能性もあるということが分かりますよね。
ですので、このことを踏まえて、白髪を抜いてもいいのかどうか、抜くメリット、デメリットを詳しく見ていきましょう。
白髪を抜くメリット・デメリット
それでは、白髪を抜くメリット・デメリットについてみていきましょう。
白髪を抜くメリット
まず、白髪を抜くメリットはあるのでしょうか?
美容師の立場から申し上げると、ズバリ、絶対におすすめできません!白髪を抜いてもいいことはありませんよ。
白髪ケアでやってはいけないナンバー1が「白髪を抜く」ということです。
じゃあ、白髪を抜くことのメリットはないの?と聞かれそうなので、あえてお伝えすると、「手軽さ」だけですね。
ただし、抜くと一瞬だけ白髪がなくなったように感じますが、白髪を抜くときには、当然、「痛み」を伴いますよね?
でも、その一瞬の痛みを我慢すれば、晴れて白髪がなくなるからいいや!
と思われるかもしれませんが、実は、メリットよりも、デメリットのほうが多いのです。では、デメリットも見てみましょう。
白髪を抜くデメリット
一見すると、1本の毛根から1本の毛が生えているように見えます。
しかし、実は1本の毛根からは、これから生えてくる赤ちゃん毛(産毛)も含めて、何本もの毛が生えていると言われています。
人間のヘアサイクルでは、毛は一定の周期で抜け落ち、生えてきます。
髪の毛はヘアサイクルに従って抜けていきますが、同じ毛根から生えている赤ちゃん毛は抜けることなく成長し続けます。
これがヘアサイクルです。
不規則な生活を続けることで、髪が抜けたり薄くなったりすることはよくあることです。
これは、乱れた生活によって正常なヘアサイクルが行われず、毛が抜けると次の毛が再生するスピードが遅くなるためです。
ですから、ヘアサイクルを正しく維持することはとても大切なことなのです。
しかし、安易に白髪を1本だけと思って抜いてしまうと、赤ちゃん毛を含む数本の毛を一度に抜いてしまうことが多いのです。
せっかく新たに生えてくる髪の毛を成長する前に自ら摘んでしまうことになってしまいます。
そうなると、そこからは、髪の毛が生えてこないという事態に陥ってしまうのです。
抜くという行為は毛根にダメージを与えてしまうため、その毛根から毛が生えてこなくなる可能性が高くなります。
最悪の場合、髪の毛は二度と生えてこなくなり、薄毛になりやすくなってしまうのです。
薄毛は白髪よりももっといやですよね?
「抜けばいいや」という安易な考えで、白髪をなくすどころか薄毛になる可能性があると思うと恐ろしいですね。
白髪を失くしたい気持ちは分かりますが、1本だけだから大丈夫と勝手に思い込まず、正しい白髪ケアの方法を学びましょう。
ちょっとだけのつもりで、白髪を抜いているうちに、薄毛になってしまったら・・・
とても残念ですよね?
ですから、白髪は抜かずに、次にご紹介する白髪ケアを実践して、白髪をケアしていくことをおすすめします。
白髪の生え初めにおすすめの対処法
白髪におすすめの対処法1:根元からカットする
白髪を抜くという行為は、薄毛になる危険もあるため、おすすめできません。
ですが、そうはいっても、この1本を何とかしたいという場合もあるかと思います。
その場合におすすめしたいのが、「根元からカットする」という方法です。
根元からカットすることで、頭皮を傷めませんし、これから成長する大事な赤ちゃん毛を抜いてしまうということもありません。
この方法は手軽にできて、お金もかかりません。
ギリギリでカットした白髪は自然に生えてきまので、生えて来なくなる心配もありません。
白髪は、他の黒髪よりも硬く、短いことが多いため、立ち上がりやすく、カットしやすいです。
伸びてきたらこまめにカットすることで、白髪を目立たなくすることができますよ。
ただし、後ろの見えない部分は、自分でカットするのは難しいので、ご家族やヘアーサロンでカットしてもらうことをおすすめします。
カットするときは、大きめのハサミよりも、眉毛用ハサミをおすすめします。
大きいと、黒髪までカットしてしまうこともあるため、小さくピンポイントでカットしやすい眉毛用ハサミがおすすめです。
白髪におすすめの対処法2:カラートリートメント
白髪を簡単に目立たなくする方法として、カラーリングもおすすめです。
カラーリングの方法は、いくつかあります。
ご自分の好みやライフスタイル、体調などに合わせて、試してみることをおすすめします。
白髪ケア1:白髪染め
通常の白髪染めは、髪の明るさに合わせて白髪を染める効果があります。
この方法は、白髪を完全になくしたいという方にはメリットがあります。
デメリットは、染める効果が強いため、新しく生えてくる白髪が目立ちやすいことです。
白髪ケア2:明るめのファッションカラー
これまでファッションカラーを使用していた方には取り入れやすいと思います。
ベースの髪色を明るくすることで、白髪にを目立ちにくくするメリットがあります。
ただし、今までカラーリングをしたことがない方には、抵抗があるかもしれませんね。
ですが、思い切って挑戦してみるのもおすすです。
白髪ケア3:ハイライティング
ハイライティングとは、ホイルワークで筋状に明るいカラーを施すことです。
筋状の明るいハイライトが白髪を分散させ、なじませる効果があります。
髪が伸びると黒髪と白髪の境目が目立たなくなるので、頻繁にカラーリングをしなくても美しい髪を維持しやすくなります。
なお、ハイライトはブリーチを使うことが多いので、きちんと手入れをしないと髪が傷みやすくなりますので、注意してください。
白髪ケア4:カラートリートメントの使用
カラートリートメントは、自宅で手軽に使えるのでとても人気の高い方法です。
また、ダメージレスで、アレルギー反応が出にくい染料を使用していることもメリットの1つです。
カラートリートメントは、白髪を目立ちにくくはしますが、黒髪には染まらないため、白髪を明るく染めたい方にはあまりおすすめしません。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は、白髪を抜くことのメリットとデメリット、そして対処法についてご紹介しました。
手軽にできることから、ついつい「抜いてしまう」白髪。
しかし、抜くことにはデメリットが多く、とても危険だということがお分かりいただけましたでしょうか?
とは言え、白髪は、そのままにしておきたくないという方も多いと思います。その場合には、白髪を根元からカットする、カラーリングをするという方法で白髪を目立たなくすることが出来ます。
ぜひ、ご自身のライフスタイルや、なりたい状態に応じて、おすすめの方法を選んでみて挑戦してみてくださいね。
それでは、今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。